口臭治療と知識

口臭と遺伝

口臭の中には、糖尿病や高血圧症など生活習慣病が原因となっている場合もあります。これらの病気になる原因は、その人の生活習慣にあることが多いことから、このような名前がつけられていますが、必ずしも生活習慣だけで生じるものではなりません。ほかの原因として、遺伝によるものなども考えられます。

特に糖尿病や高血圧症は遺伝的要素の強い病気で、病院での健康診断では、この病気について自分の親族関係で患った人がいないか質問されたり、問診表に記述するようなことがあります。とくに糖尿病は、口臭と関係の深い病気なので、親族で糖尿病があれば、自分の口臭も疑ってみる必要があります。

病気以外でも、遺伝的な要素からくる口臭はいくつか考えられます。一つは、歯並びの問題です。歯並びも遺伝するため、もし自分の親が磨きづらい歯並びであった場合、それが遺伝して同じように磨きづらい歯並びとなってい場合、歯磨きが十分でないせいで口臭が発生する可能性が考えられます。

また、遺伝とは異なりますが、家族と生活を同じにしている場合、食習慣も同じになるので、食事の時間や食事内容を原因とした口臭が考えられます。

糖尿病や歯並びなどは遺伝的な要素は強いのですが、それは直接的に口臭に結びつくことではありません。厳密に言うと、遺伝が原因で直接口臭という症状に表れるケースは、魚臭症という名称の病気のみということです。魚臭症は、体全体から魚の腐ったような臭いがする代謝系の病気で、息についても同じ臭いが出てしまうのです。魚臭症については、残念ながら治療法はまだ見つかっていません。